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 PTLジャーナル VOL 15
                                          

フィラデルフィア日本人教会でのメッセージ
July 10, 2016

「東へ:アメリカでのミニストリ―を終えて」


「主の言葉がエリヤに臨んだ、『ここを去って東におもむき、ヨルダンの東にあるケリテ川のほとりに身を隠しなさい。そしてその川の水を飲みなさい。わたしはからすに命じて、そこであなたを養わせよう』。 エリヤは行って、主の言葉のとおりにした。すなわち行って、ヨルダンの東にあるケリテ川のほとりに住んだ。 すると、からすが朝ごとに彼の所にパンと肉を運び、また夕ごとにパンと肉を運んできた。そして彼はその川の水を飲んだ。」

第一列王記17章2-7節




 ○胃は疲れてしまったようです

 2009年のクリスマス、米国永住権(ヴィザ)を抽選で与えられて、神様からの導きで病後まだ間もなく本調子でないままアメリカへと引っ越してから、6年経ちました。この間、手術で胃の3分の2を摘出したため、様々な後遺症がありましたが、保険の関係でアメリカでは医者にはかかることが困難で、日本に一時帰国の際に医者にかかりつつ、徐々によくなり体力もついて健康になっているように思えました。

 アメリカでの仕事に関しては最初は数時間のベビーシッターのバイトから始め、パートタイムの仕事、そして4年後にはNYでフルタイムの仕事を出来るようになりました。同時に、NYに移転後は日本の教会の支援を頂き、在米の日本人へ家庭集会等を通して、信徒として伝道活動をするという、私が全く想定していなかった展開に神様は導かれたことは不思議でした。私は神学校で学んだこともなく、独学で、ただ神様が与えてくれたチャンスをキャッチし、聖書を学びたいという人々のニーズがあるところへでかけていきました。これはまさに、神様の恵みでありますし、日本の教会の皆さんのお祈りと支援のおかげです。

 2015年12月。久しぶりに日本帰国時に内視鏡検査を受けました。検査の直後に癌の再発疑いは見つからなかったと言われたので、安心してお正月明けに仕事に戻りました。しかし検査の詳細を母が電話で知らせてきたのが1月中旬。小さな胃が重度の胃炎をおこしているので、内視鏡は定期的に受ける必要があると言われたのです。萎縮性胃炎と言って この胃炎が進むと癌の可能性が高くなるので、今後まめに経過観察を続け食べ方や生活にストレスをかけないよう気を付けること医者から言われたそうです。確かに12月頃から胃が痛くなることがありましたが、単に食べ過ぎかと思っていましたし、胃は常時むかむかしていました。予定を入れすぎて疲れがたまると、胃が機能せず、食べたものが下って行かずに苦しみ、吐かざるを得ませんでした。今迄、一般企業で仕事をして自分の生活を支えながら、伝道活動を続け、土日も休む暇なく活動し続けてきたから、胃は疲れてしまったのでしょうか。

 問題はアメリカの現在私が加入している保険です。日本のように国民皆保険でなく、個人の保険料の支払いに応じて受けられる医療サービスが決まります。胃の内視鏡検査の支払いは日本の10倍の自己負担額であり、私の収入ではアメリカで定期的な検査・受診は難しいのです。
 そこで、日本にいずれ帰国するにしても、もう少し活動を続けられるために、活動量を減らそうと決めました。その後も頻度は少なくとも、NYとフィラデルフィアで家庭集会を続けることができたことは、神様の恵みによります。


○今後のことに対する祈りとその答え
   
 私のNYの生活で支えとなったのは、顔と顔を合わせての、少人数での教会での祈り会でした。そこで、私の日本人向け集会のこと、胃のことも祈ってもらいました。NYの教会の方々は胃が癒されるように、たとえ医者が治らないといっても神様が癒してくださると信じて、皆熱心に私の胃の為に祈ってくれました。それは非常に心強かったです。
 しかし、今年に入り胃痛の頻度が益々多くなり、消化の良いものを食べても、また食事をしなくても胃痛が起こり食べるのが怖くなりました。サラダとご飯くらいしか食べない生活が続き、今度は栄養不足となりました。タンパク質:肉を食べると、夜中に胃痛で飛び起きるということが続き、卵と鶏肉くらいに抑えました。夜中に痛くて起きると、神様に祈り、すると痛みが収まって朝まで寝れたのは感謝でした。しかし、そんな生活が続くと顔色は悪く、頬がこけて、鏡で顔を見るのが嫌になる程でした。神様どうしたらよいのでしょうか、日本に帰って治療したほうがいいのでしょうか、と更に祈りました。

 すると、4月の頭に神様から答えが与えられました。毎日、聖書のみことば(デボーション)がいくつかメイルで送られてくるのですが、そのうちの一つで Greg Laurie牧師の解説 ("Alterd Plan", Apr.8, 2016)を通して、私に対してのメッセージだと示されたのです。

「ここを去って東におもむけ」 (第一列王記17章2節)

 東? アメリカから東というと、極東の日本になります。1月から祈ってきて、この聖書の箇所に対する牧師のコメントのように、こんなにはっきり私に当てはまるメッセージはなかったのです。そして、このみこばが与えられ、神は私に別のプランを持っておられるから東へとりあえずいけととりました。行けばカラスがパンと肉を運んできてくれる、水もあると。つまり、日本に帰っても、しばらく治療をしたりしてすぐにはフルタイムの仕事はできないので収入もないのですが、自宅に戻れるので、なんとか神様が養ってくれるでしょう。神様は東に行って生活のことを考えず、そこにいて、次のステージを待てといっておられるようです。次が何なのか不明ですが、神様は準備期間を与えて下さっているのであろうと示されました。


 私はほっとしました。このような聖書のことばで示されないと、はっきり日本へ帰るという決断ができないし、自分で決め動くと以前のように遠回りをしてしまうことになるのはわかっているからです。やはり、神様は誠実な方で、私の体のことをケアしてくださり、祈りに答え導いて下さる方だと感動しました。

 一方、日本に帰ることを祈っている間に、明後日の方向から日本での結婚の話がきました。これも不思議で、NYにいたからこそ会えたクリスチャンのご夫婦からの紹介でした。この話も祈りつつ機会を待っていましたが、冒頭のみことばの確証を得てから、この件についても、一歩踏み出して行動を開始していけることになったのも、驚きのタイミングでした。



○感謝、とにかく感謝

 日本帰国が決まり、今迄開催してきた4つの家庭集会を7月初旬までで終了し、参加されている方々に事情をお話ししました。皆さんとても残念に思って下さり、私もこの方々を残して、帰国してしまうのが非常に後ろ髪が引かれます。しかし同時に神様は、私がいなくなっても、彼女たちに必ず聖書を学べる教会なり、集会なりを個別に与えて下さるという確信があります。神様は、いつでも駒を動かすように、神様の為に用いる人と必要を求めている人達とを不思議とマッチングされる方であるのを、経験からも、他の人からの証からも知っているので、全て神様に任せることにしました。神様は求める者には必ず与えられる愛の方であるからです。

 アメリカでの6年と7ヶ月の生活は、あっという間でしたが、今振り返ると、一つ一つの過程において神様の導きで歩んでこられたのことは幸いですし、感謝でいっぱいです。一つのところに定住できず、仕事も何度も変わり、傍から見ると安定感のない、せわしない、余裕のない生活だったかもしれません。しかし、私はとても満ち足りていて、いつも必要が満たされていたことは、神様のおかげです。全てのこと:良いことも辛かったことも、神様の摂理の中で良きに変えて下さり、ここまで来れました。アメリカでの多くの人たちとの出会いも、一人一人が神様からのプレゼントです。胃も、5月末に日本で処方された薬を飲んで、胃痛がなくなり、量はすくなても、普通になんでも食べられるようにまで回復したのは、NYの教会の人々、家族の祈りが聞かれたのだと信じます。本当に感謝です。

 NYの教会の皆さん、そしてフィラデルフィア日本人教会の皆さんも、最後の礼拝でそれぞれ、別れを惜しんで下さりましたが、同時にこれからの日本でのことを祈って送りだしても下さり、感謝でいっぱいです。

 今後日本でのことは、まだ具体的には想像もつかない、未知の世界ですが、全て委ねようという平安な気持ちでいられます。また日本では安心していつでも医者に行けるというのが気持ち的に助かります。もちろん、これからもどこへ行っても違った種類の苦労はするであろうし、いつも困難はつきものです。しかし、全てを神様がコントロールしていて、これらの試練をや問題を通して、このやわな私の信仰が練られていくことを励みにしたいと思います。

 今迄私のような者のアメリカでの働きの為に、お祈りくださり、献金の支援をして下さったかたがたに、心から感謝いたします。 神様の祝福と恵みがおひとりおひとりの上にありますよう祈りつつ。

2016年7月


 

 

フィラデルフィア日本人教会        ハーベストクリスチャンフェローシップの
 長老とメアリー牧師に祈って        家庭集会にてJuly 15, 2016
送り出していただきました。July 10, 2016   




日本帰国後、いつもLongislandで家庭集会をホストしてくれていた
真弓さんが一時帰国中 国分寺のジーザスコミュニティの礼拝に共に参加できました。
July 24, 2016

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