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Philadelphia Journal
      Vol. 2  Apr 2010

フィラデルフィアの春


「まことに、その人は主の教えを喜びとし、昼も夜もそのおしえを口ずさむ。その人は、水辺に植わった木のようだ。時が来ると実がなり、その葉は枯れない。その人は何をしても栄える。」
 
詩篇1章2−3節



写真右: フィラデルフィア近郊、スワスモアの川辺

○フィラデルフィアの春

春の訪れ。特に冬の厳しい国々で人々は長い冬の後、春を待ち望み、気持ちも浮足立つ。花粉症に悩まされる人にとってはこの時期辛いかもしれないが、ちなみにアメリカでも花粉症の人は多少いるが誰もマスクをかけていない。

2月の大雪後、日本に3月の間一時帰国し、41日朝フィラデルフィアに戻ってくると、なんと景色は一変!ちょうど桜も満開、道路沿いには大きなモクレンの木が多数立ち並び、緑とピンクのオンパレード。森の多いペンシルバニア州ではこれから夏までの時期は新緑がすばらしい。ペンシルバニアとは“ペンの森”という意味で、昔、ペンという人がこの一帯の森林地区を所有していたとのこと。
  日本でも桜の咲く美しい季節であり、どの国でも春の訪れを祝う様々なお祭りがあるが、イースターはキリスト教と他の宗教や古来の春を祝う風習が混ざって行事やお祭りとして伝統的に西欧諸国では行われている。この時期スーパーにはイースターにちなんだお菓子、用品がたくさん販売される。何をするかというと、教会でエッグ・ハンティングといって子供たちのために、教会内の敷地に卵の形をしたお菓子入りのおもちゃを隠し、それを子供たちが探して集めて楽しむという行事が行われることが多い。そもそもイースターは、イエス・キリストが2000年前に十字架で磔にされて死なれ、3日後によみがえられたことを祝う、クリスマスと同等に重要な教会の行事である。よって、キリストの復活と卵や鶏の子供とかで春の訪れを表すこととは直接関係ないので、エッグ・ハンティング自接関係ない体を行わない教会もあり。私が行っている日本人教会は子供が少ないながらもエッグ・ハンティングを開催、子供達はかごをもって楽しそうにおもちゃの卵を集めていた。

また、フィラデルフィアでも恒例の
Cherry Blossom Festival(桜祭り)411日に近くのFaremount Parkという大きな公園で開催され、たくさんの人で賑わっていた。日本の文化を紹介するコーナーやパフォーマンス(太鼓、武道、茶道、日本の歌のカラオケ披露も)があり、こんな日本から遠い街で盛大な日本のお祭りをするんだと、初めて参加した私にとっては驚きであった。
写真左下:日本刀で竹をズバット切ってました! 右下:大分、桜も散っていたのが残念

日本文化の紹介, 習字・折り紙コーナー


○スワスモア  (Swarthmore)でのホームステイ


 フィラデルフィア中心部より西に位置する、スワスモアという市があり、4月の間はそこに住む日本人ご夫妻の家にホームステイさせていただいた。スワスモア大学という大学街で、川あり森ありと非常に新緑豊かな美しい街。朝、川辺を散歩していると、東京では味わえない森林浴。毎朝鳥のさえずりが響く。このご夫婦はとても親切にして下さり、私は毎日おいしいご馳走にも預かり、非常に感謝。このご夫妻は結婚されてからすぐにアメリカへ、当初はミネアポリスに渡米され、大学教授として働かれ、以後50年以上アメリカにて在住。奥様は声楽を日本の音大だけでなくアメリカでも学ばれて、今でも生徒さんを教えている。私は日本で職業柄、お年寄りの方から昔の話をよく聞く機会が多かったが、このお二人からは昔のアメリカに移住された時の話をたくさんお聞きすることができ、“へえ〜そうだったんだあ!”と知らないこと、今では考えられないことを色々お聞きでき、とても楽しく学ばせて頂いている。
 アメリカに住む日本人の高齢者は日本と比較すると、とても活発で元気な方が多く、スポーツクラブへ行く方も多い。80代でも車を運転して出掛ける方はざら。もちろん、日本の老人ホームのような施設もあり、家を処分してホームに入られる方も多いが、やはりお値段が高い。こちらにいる間にアメリカの高齢者向け福祉制度についてや、施設に入っている方への訪問もかねて見学しつつ学んでいきたい。教会の皆さんもご高齢にもかかわらず、ご自分で運転して礼拝に来る元気な方ばかり。私も年をとっても元気で活動的なシニアになりたいものである

  
写真上:スワスモアにて、森林の中の川

  
写真左:アメリカではじめてボトルウォーターを売り出しところの跡地。
今でも湧水が川へと流れている:写真右



   
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