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ガン患者が探る道: 民間療法・漢方薬等々は効くのか?! & 病気ならではのプレゼント Jan. 17, 2009, Vol 6


○退院後6週目の受診 


年明け18日、退院後1ヶ月振りに担当医へ受診。過去1ヶ月の様子を話す。最初はよく胃痛がおこり吐くことが多かったが12月後半より安定しつつあること、買い物や外出も短時間なら問題なく体力がついてきたこと、漢方便秘薬(大黄天草)を飲むことでお通じも順調なこと(傷口の痛みがまだあり力めないため服用しないと出ない。一度力んだら、お中の中の何かが切れたような“パキッ”と音がし、怖くてそれ以来力むのをやめた)。先生が診察でお腹の傷を見て「だいぶ痩せたね…体重は食べてもあまり戻らない(増えない)と思います。」と神妙な顔をして言われた。確かに手術の日から3-4Kgは落ちているのは事実、それ以来増減がなかった。「人によっては手術後なかなか食べられない人が多いですが、柴川さんは食べられているからいいですね。栄養士は慎重に“〜はまだ食べないほうが”と言う物がありますが、食べられる物はなんでも食べていって下さい。」と先生。来月受診時に血液検査を行い、それまで経過観察となった。

職場復帰に関し「柴川さんが大丈夫ならいつでもいいよ。肉体労働でなければ。」と先生。最初は内勤から始め、自転車での訪問に関しては、徐々に試してみたらどうかと。そこで、余裕をみて119日から復帰することに決めた。職場にも電話で連絡し、医師からの診断書(何日から就労可能という証明)を職場に郵送。職場の同僚には私の分まで働いて負担をかけてしまっているのに、E-メイルで「ちゃんと治してから来てね、無理しないで。復帰を待っているから!」と言って下さる。涙がでるほどうれしい。一方で、正直どの程度働けるのか?と不安もある。いきなり約9時間職場にいることになる。とにかく、やり始めてみないとわからない。


○癌患者が探る道:民間療養・漢方薬等々は効くのか!?


現代は、インターネットの普及のおかげで様々な情報がネット上で手軽に入手可能である。がんの治療に関しても、「〜が癌に効く!」「ガンを防ぐ〜」等その手の情報が五万とある。私はあまり情報に流されない主義である。いわゆる免疫力を高めるもの、なんとかのエキスだったり、サプリメント、きのこ、漢方薬等。。だいたい高額な上に、ある人に効いてもほかの人には効かないことが多いと聞く。しかし自分が癌になってみると、効用があるものはなんでもお金を投じてでも試してみたいという気持ちは理解できる。私のように初期で手術により患部を取り除き、経過観察中の人はまだ余裕があるではないか、進行中の癌や末期と医者にも見放されたような状態の方に比べればましだろうと思われるかもしれない。しかし、病気というのは、人との比較ではないと私は思う。人との比較で自分はまだよかったと思って慰めをえるのであれば、そもそも比較された人々に大変失礼ではないだろうか。どんな症状やステージでも、それがなんの病気であっても、患者さん自身にとっては自分が世界で一番重病なのであり、良くなるために一生懸命にどうしたらいいかと考えざるを得ないであろう。いいかえれば自己中心的なのである。それを私は認める(笑)。癌が再発してほしくないし、大きな手術後抵抗力が落ちているのは事実なので、何か自分の体にあっていて、免疫力を強めるものがあれば試してみたい。ただし、情報に振り回されず、それに固執せず、効くだろうかと思い煩わないことに決めた。以前、昼間フルタイムで働きながら、夜間に福祉の専門学校に通って体調を全体的に壊した時、漢方の煎じ薬を服用したことがあり、1ヶ月服用後改善したことがある。保険適用外の漢方薬の専門店と、漢方を処方する東洋医学(漢方医学)を持つ保険対応の医療機関が近所にあるのを検索し、両方試してみることに。漢方は長期間服用が必要といわれ、費用的にも保険対応が望ましいので、今後は、東洋と西洋医学両方の医師と相談ができる体制をとっていければと思う。更に、なんといっても病気にはメンタル面のケアが大切。私は聖書の言葉と祈りによって支えられ、安心感が与えられているのは一番の強みである。


○病気にならではのプレゼント


今まで、年賀状のやりとりはしていても中学・高校卒業以来会っていなかった友人や学生時代のバイト仲間等より、年賀状記載のHPを見たとコンタクトを頂く。今回の病気があったからこそ、旧友との再会や音信復活の機会を与えられたことは非常に大きなプレゼントであった。一方、それぞれの今までの歴史を聞きくと、両親や兄弟をすでに癌で亡くされていたこと、友人自身がすでに癌になっていてそれを乗り越え、子育てと仕事と頑張っていること、またそれぞれの人生の苦労があったこと等を聞き、驚かされることが多かった。40歳代は80歳代の方から見るとそのまだ半分も生きていないが、働き盛りや子育てで立ち止まる暇も余裕もない40代。多くの方は定年を迎えるまで、子供が巣立つまで、忙しく余裕がなく60代まで走り続ける。40代で与えられたこの病気の期間は、強制的に休まざるを得ない状況であるがゆえ、定年になる前にいったん立ち止まり、今までを省みて、この先幾ばくかは分からないが"今後はこうして残りを生きていこう"と考える機会であった。ある意味、とても贅沢な時間のプレゼントが与えられたかもしれない。
 尚、このHPを通知した友人・知人からの紹介で、見て下さった方からのコメントも頂いた。
 *「医者やナースには分からない患者の視線で描かれていて参考になった。」   医療従事者の方々がより

 *「自分に癌の疑いがあったとき、HPで病気について調べたり、他の方の闘病記を必至で読んだ経験がある。このHPも必要な人の支えになると思う。」友人より
今は、HPを見てくれた方々から自分自身が励まされることばかりだが、将来的には、誰かへちょうど必要な時期に、必要な内容をこのHPを通して少しでも伝えられればと願いつつ、更新していきればと思う。


   
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