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MY通信 My Journal

病になってからの半年を振り返り Apr. 18, 2009, Vol  9


○半年前には想像もつかなかった今

半年前、癌と告知された時、死を覚悟した。人生たった40年かと。信じられなかった。一方でまだ初期だから助かるだろうという冷静な思いも心の片隅にあっあったが、とにかく突然だったし、手術前は特に以前のように自由に食べたり、運動したり、仕事をできる保証はなかったので、闘病は長くなるかもしれないと先行き不安はあった。しかし、不思議と“死ぬかもしれない”という可能性に対しては、信仰が与えられていたので恐れはなかった。死んだ後どうなるのか?という不安はなく、素朴に天国に行けると信じていたから。信仰による希望や日々の些細なことに対する喜び・感謝はあったが、一人暮らしもあって感情のアップダウンもあり、一日一日、様子をみながらとにかく歩んできた。今では体重も手術前に戻り、食べれば太るようになってきた。少なくとも平日フルタイムで以前と同じように仕事が出来るまで回復。仕事では自転車に乗って、利用者宅に訪問もしている。もちろん、体力はまだまだで、週末や夜はきちんと休みをとらないと、非常に疲れ、痛みがでてくるので無理はできない。血糖値はまだ安定していないので、ブドウ糖やお菓子を携帯している。

今となっては、自分が生きていられる、それも半年前には想像もつかない程普通に生活できること、これだけでもう十分。神様に感謝である。


○胃を切除した人の会

 他の人の体験談を読むと、胃癌で胃を切除した人の回復にはかなり個人差があることがよくわかる。胃を切除した人の会(アルファ・クラブ)をたまたまネットで見つけ入会してみた。この会は個人会員:胃を切除した人と法人会員:各病院からなり、毎月送られる会報誌には、後遺症と闘い何年も経ってやっと落ち着いてきたという人の体験記や、回復までの食事の取り方や様々な工夫、また、顧問の医者からの医療的アドバイスや、医者の立場で患者と関わった随想等が掲載されている。この会報誌を読むことで、胃を切除したというかなり具体的な病後に対する医療的情報を得ることができた。また、自身は仕事上、高齢者の方と接するので、自分の体験ではとても想像できないその世代の病後の様々な苦しみや思いを少しでも知ることができ、この会報誌はとても興味深い。胃癌になる年齢層が高いことから個人会員は高齢者が多く、彼らはインターネットで情報を得ることが難しい年齢層でもある。そのような方には紙べースの貴重な情報誌であり、会報誌を読むことで自分もいつか元気になろうとお互い励まされているようである。

 

○胃癌闘病記とりあえず終了

今まで、稚拙な闘病記を読んで下さり、本当にありがとうございます。記憶というのは時が経つごとに薄れていくものであり、今回の貴重な体験をHPに記録しておけてよかった。もし、お友達や知人・家族の方で癌になった方がいらしたら、この闘病記を紹介していただければ幸いです。癌といっても色々種類やステージがあり、一人一人状況が異なるが、きっと何か共通点や共感を持てるところがあるはず。

今後人生で、どういう病気や怪我に逢うかは分からない。私は今回の経験を通して思ったことは、どんなことが起ころうとも、信仰を持ち続けていれば心には平安・希望が与えられ、自分の力や努力でどうにもならないことであっても、神様が乗り越えさせてくれる。“この事”が起こったのは、自分の人生にとって良かったと、結果的には益に変えられると信じ、神様の良くして下さったことをいつも忘れないでいたいと思う。

"Praise the Lord O my soul, and forget not all his benefits."
(Psalm 103:2)

「わがたましいよ、主をほめたたえよ。主の良くしてくださったことを何一つ忘れるな.」(主→神様のこと) 聖書の詩篇1032節より

 


   
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