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                   PTLジャーナル VOL 12
 「一期一会」


「愛する者たちよ。この一事を忘れてはならない。主にあっては、一日は千年のようであり、千年は一日のようである。…ただ、ひとりも滅びることがなく、すべての者が悔改めに至ることを望み、あなたがたに対してながく忍耐しておられるのである。」 


2ペテロの手紙
38-9 


 日本の菊展@ブロンクス植物園

 NYに在住していると、日本から来られた方々と短時間で関わることがあります。4月に、ある旅行者の方と数日間接する機会があり、私が日曜日に教会から帰ってきた時に、自然な流れで相手から質問されたので、その方に福音を伝えるチャンスが与えられました。すると「聖書を読んでみます」というので、その方に聖書を渡し、数日後に彼は日本へ帰国しました。彼は図らずも日本の近所の教会で開催する、無料の英会話レッスンを受ける為に、教会に行ったことがあるとのことでした。しかしそこでは英語だけで、全く福音は聞かなかったというのです。いつかその方が救いに導かれてほしいと願います。

 2014年5月から、ロングアイランドというNYの郊外で、日本人女性のお宅で家庭集会を新しく開くことになりました。その姉妹は日本からの短期のホームステイの学生・旅行者を家に住まわせていて、彼女達をご自分の通うアメリカ人の教会へ連れて行き、伝道の一環になればと願っておられます。しかし、その滞在者の方々はアメリカの教会へ行ってその雰囲気は味わえますが、すべて英語というのもあり、メッセージまで理解できないのです。その姉妹自身もまだ信仰を持って日が浅く、聖書をもっと日本語で学びたいとのことで、そのホームステイの方がいる時にあわせて、月に一度日本語の聖書の学びをしてほしいというので、私は喜んで出かけていきました。

 今回初めてお会いした若い日本人の方は、一年のアメリカ留学生活を終え、最後の数日間、空港に近いその姉妹の家に泊まっていて、明日帰国するところでした。彼女は先に述べた旅行者の方と同様、全く福音や聖書の話に触れたこともない方でしたので、出来るだけわかりやすく、聖書を通してイエス様を紹介しました。初対面で、ある程度その方の背景や人となりをヒアリングしてから、その上で相手に福音を語るのは瞬間勝負のようです。短い時間でどれだけ伝えられるかは、相手の心が開かれるよう聖霊に任せるしかありません。

 このように、短期間の出会いにおいては、私は種蒔きの役割を果たし、後のことは神様に任せようと思います。彼らは忙しい日本の生活に戻ると、聞いたことを忘れてしまうかもしれないので、できればその場で信じてほしいと願います。しかし、多くの方々は聞いても、信じることは先延ばしにしがちです。なるべく早くに信じる機会があればと祈るのみです。神様がどんなに私たちを愛していて、その愛はイエス・キリストの十字架に表れているという情報を”今日”聞いたら、先延ばしにせずにイエス様を信じてほしいと。なぜなら、神様は忍耐深い方で、一人でも救われるようづっと待って下さっていますが、時は限られているからです。

 神様の救いの御業の中で、種蒔き、祈り、フォロー等、神様は複数の人々をチームプレイで用いて下さり、その一部に私も参加させて頂く喜びに預かれますことを本当に恵みだと感謝しています。

     (引用:口語訳聖書)

  (”忍耐される主” 「恩寵と真理」 同信社 2014年9月号掲載より一部訂正)
 
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