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 PTLジャーナル VOL 14
                                          
試練と共に深められる兄弟愛 


「兄弟の愛をもって互にいつくしみ、進んで互に尊敬し合いなさい。 熱心で、うむことなく、霊に燃え、主に仕え、望みをいだいて喜び、患難に耐え、常に祈りなさい。」

ローマ人への手紙12章10-12節



教会の新事務所にて: 第三世界の子供向けプレゼント パッキング on Nov. 22, 15  (For Samaritan Purse, Operation Chrismasn Child)

 今年の春から夏にかけて、私が現在NYで通う教会:ハーベスト・クリスチャン・フェローシップにとって試練の時でした。この教会は1982年にNY市に開拓され、商業ビル内のフロアを借りて、30年以上礼拝を守ってきたそうです。

 ところが、今年の春にそのリース契約が8月で打ち切られると通告されました。現在NY市の不動産市場は、海外の投資家が投機目的で売買し、価格が高騰し、今迄の予算で新規に探すのは困難です。不動産会社にも「マンハッタン区内の物件はこの予算では無理です。隣の州もしくは川を超えた地区しかないです。」と言われたそうですが、牧師はマンハッタンでの宣教に召されたという信仰に立ちあきらめませんでした。そして、教会の信徒一同で新しい移転先が与えられるよう祈り続け、また移転に伴う費用も莫大でしたので、その必要も満たされるよう祈り求めてきました。すると主は祈りに答えられ、予算内の場所が与えられたのです。そこはタイムズ・スクエアという場所にある古い小さい劇場で、150人程が礼拝できる場所です。こうして恵みにより8月に新しい場所での礼拝が始められました。

 このような困難な時期を通して、主はこの教会を次のステージに導かれるという信仰が私たちに与えられ、更なる祝福を皆で期待しています。各々が今迄以上に、キリストの体として一つとなり、共に祈り、互いに仕え、地域に伝道しようという思いに導かれているようです。

 今回の移転で失うものもありました。教会の事務所は残念ながら、他の場所で借りなければならなくなり、今迄持っていた、本屋やカフェがなくなり、またその劇場は時間貸しのため、礼拝後のフェローシップ(交流)の場所が今までのように確保できないことでした。また、この移転を機会に、今迄何年も通っていた人々が他へ移ってしまったのも事実です。NYにはたくさんの教会があるので 人数は私が3年前にきた頃よりかなり減りました。しかし残された人達は、信徒の移転に関しては、まったくあっさりしているのには私は驚かされましたし、私は少し悲しい思いにもなりましたが、気にせずに、これからの新しい人を迎えることにフォーカスすることにしました。

 私はフィラデルフィアからNYに引っ越して暫くの間、ハーベストではお客さん状態でした。なぜなら、生活が落ち着くのに時間がかかり、フィラデルフィアの日本人教会や当時無牧中だったNYの日本人教会の礼拝でメッセージの奉仕に時々呼ばれたり、自分の集会もありと、仕事をしながらと慌ただしく2年が過ぎ、その為にハーベストでの奉仕や集会と両立する余裕が持てませんでした。しかしいつまでもこの状態ですと、一人で日本人向けの集会をしている為、たとえ遠く離れた日本の教会の方々に祈りで支えて頂いても、事実上孤立してしまうので、地元の教会との交わりを深めたいと以前から願って祈ってきました。

 今では、ハーベストの日曜礼拝だけでなく、平日の祈り会や集会にも参加できる時間と体力が与えられ、もっとこの教会に仕えていきたいと自然に導かれています。やはりNYの事情を知り、生活している人々と共に祈り会えるのは恵みです。祈り会では私の日本人向け集会の為にも祈ってもらえますし、私も教会の一人一人の必要を祈れます。私にとって、海外で特定のキリストの体(教会)に属せず、孤立しているような状態が続いた時期は試練でした。今回のハーベストの試練を通して、教会の為に祈り、兄弟姉妹の必要を祈るという奉仕に導かれることで、主が私の個人的必要も満たして下さるという、その深い恵みと祝福に預かれ、感謝の思いでいっぱいです。

(引用:口語訳聖書より)

「恩寵と真理」 ”試練と共に深められる兄弟愛” 2015年12月号 同信社 掲載一部内容変更

 

 
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